株式会社ナック
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S'engager ensemble chaque jour
30 ans de la Coopérative
日々を共に。ゲランドの塩生産者組合30年の歩み
ゲランドの塩生産者組合から、30年周年 記念アルバムが届きました。
その抜粋をお届け致します。
出版元: Porte-plume(les éditions Porte-plume)

LE GUERANDAIS より良い明日を築くために日々取り組んでいます

LES SALINES DE GUÉRANDE、それは一人ひとりの冒険がひとつになって、ダイナミックな集団として実を結んだものです

ゲランドでは、品質の高い製品を、そして古くから伝わる職業や、ここにしかない多様な生態系を守るために、パリュディエたちはたたかっています。

塩、塩田、塩職人という職業、これら全てが消滅しかけたのはほんの数十年前のことです。

フランスの生産量からすればほんの僅かかもしれませんが、職人の熟練技術は今では世界中で認められています。発展し続ける強大な産業を前に、この復興の主な立役者となったのがゲランドの塩田組合でした。

最初の戦いが起こったのは1970年代でした。2000ヘクタールに及ぶこの自然地区が観光プロジェクトによって脅かされるのを守るためでした。その後に組合が設立されたのが鍵となりました。成長するために一つにまとまってさらに強くなる、そして、ゲランドの小規模生産者の塩を販売していた主要企業からの自立を手に入れるためでした。その後、改革や新市場の開拓の時が来て、千年以上も続くこの地域に新しいパリュディエを継続的に迎え入れるようになりました。

現在、Les Salines de Guérande 組合の220人のパリュディエは、経済的にも満足できる状況です。Le Guerandais のブランドは世界中で知られていますし、私たちの塩やフルールド セルを多くの市場に提供し、世界中に輸出もしています。多くのリスクを取り、重要な決定をしてこなければ今の活力はなかっただろう、ということを時には忘れてしまいますが、それこそパリュディエたちがこの30年間に取り組んできたことなのです。

組合設立から30年経ちました。組合は塩と半島の歴史に素晴らしい1ページを綴りました。非常に豊かな生態系に貢献しながら、パリュディエという仕事を持続させ、人が作り上げた貴重なこの地域を守っているのです。

この本では、証言してもらうという形で、歴史や、集団として個人個人が取り組んだチャンレンジ、冒険などについて語ろうと思います。一時消滅する運命にあった職業が見事に復活することができたのは、このような高い意識と団結力があったからです。ひとつのページがめくられ、また新しいページが綴られていきます。

※以下、個々人の証言を抜粋してご紹介いたします。

我々の力を一つに合わせるために

<組合を設立して理想郷に挑んだ日> (P.8)

Gerard Perinetto

1981-2017年 パリュディエ

1988-1993年 初代組合長

Catherine Mahe

1989-2017年 最初の従業員

<我々が真の意味で自立した日> (P.12)

François Lecallo

1979年からパリュディエ

1993-1999年 組合長

<自動袋詰め機に投資した日> (P.17)

Christophe Gautier

生産部長

1990年より勤務

<ゲランドの塩、今では当たり前のようですが、ラボールの塩と名づけたらどうかという人もいました。30年後には、ものすごい成功です。素晴らしい勝利。これからは私たちがコピーされる方です。> (P.18>)

Catherine Mahe

<パリュディエ全体のためにと、私が組合の先頭に立った日> (P.21)

Marie-Thérèse Haumont

<私たち皆が集まれば、さらに強くなれます。> (P.23)

Marie-Thérèse Haumont

1980年からパリュディエ

2005-2014年 組合長

<ラベルルージュやIGP(地理的表示保護)の取得、これは大変なこと!
やり遂げるために団結することが何よりも大切です。> (P.25)

Marielle Bigaret

歴史の一幕

バイパス道路に反対した創設期

パリュディエも含め多くの人々が、自分たちの環境が脅かされるのを見て、バイパス計画の反対へと連帯していきました。

協力し合うために

<組合内で団結する強さを理解した日> (P.31)

Line Javré

2013年からパリュディエ

<共にいること、協力しあうこと、これもまた、職人技術が伝わるということです。>

Marcel Leroux

<パリュディエ養成所で先生になった日> (P.35)

Laurent Bouineau

2003年からパリュディエ

BPREA(塩田農業開発を担当するの職業免許)の養成指導員

<品質保証のために検査設備を設置した日> (P.37)

Olivier Routhiau

品質技術顧問、2002年より勤務

<Pradelの地を、パリュディエの仕事の環境を反映させる場にした日> (P.39)

Laurent Le Moign

施設および製造保守管理責任者、安全責任者、2006年より勤務

<パリュディエやソーニエたちがむしろ孤立している状況に気付き、集団の重要性がはっきりとわかりました。組合内ではたくさんのり取りがあり、経験を共有することは私にとって何よりも大切なことです。> (P.41)

Line Javré

<パレットに荷を積むロボットが工場に来た日> (P.43)

Sylviane Gicquiaud

早朝チーム長、1993年より勤務

<税法改正のために戦った日> (P.44)

David Cholon

1998年からパリュディエ

2006-2010>年 パリュディエ労働組合長

歴史の一幕

養成センター、これは何よりも重要なこと 技術力を守るために

<人間を中心に据えて、この冒険に挑んだ日> (P.50)

Charles Perraud

1973年からパリュディエ(塩職人)、

1990-2005年 会長

<組合の精神、それは新しい生産者たちの連帯でもあります。
一人の若者の養成受け入れに、パリュディエグループの全員がかかわります。> (P.55)

Alexandre Lecallo

<塩田の色彩に感嘆した日> (P.57)

Joelle Epp

1994年からパリュディエ

2004-2005年 組合長

<新しく入った若者たちが率先して助け合った日> (P.59)

Alexandre Lecallo

20014年からパリュディエ、

2017-2018年 Generation Paludier>会長

 

<組合では支えられています。収穫期以外の冬の時期を使って、私たちは自分に立ち返ったり、グループで時間を共有したり、助け合って作業を行ったりします。プレッシャーはありません。私はこの時期が大好きです。> 

Tanguy Menoret

<Norbert に指導を受け、初めて塩を収穫した日> (P.63)

Tanguy Menoret>

1994年からパリュディエ

Norbert David

Norbert David

>Mercel Leroux

1942-2009年 パリュディエ

<原油流出による海洋汚染(maree noire)の経済的影響をしのがなければならなかった日> (P.67)

Jean-Luc Baholet

1983年からパリュディエ

前組合長 1999-2004年

歴史の一幕 P.68

エリカの事故による原油流出、精神面への傷と経済的影響

ル ゲランデのために

<再起をはかり、販売の成長を追い求めた日> (P.73)

Ronan Loison

2005年より、組合のGeneral Directeur

<IGPを取得した日> (P.76)

Gregory Pitart

1997年からパリュディエ

2009-2014年 Aprosela所長

2014-2017年 組合長

<1990年、組合の主導で、品質証明の取得を目指して、Aprosela(職人による手作りの塩を
プロモーションするための協会)が設立されました。> (P.79)

<ル ゲランデは定期的に新製品を提案しています。中には非常にテクニカルなものもあり、
世界的なブランドに成長しています。一人ひとりの生産者も、競争力の高い商品の好影響を
受けています。そしてそれは、私たちが組合として一つにまとまっていなければ
できないことでした。> (P.81)

Laurent Sériat


パートナーシップ コーチ(P.81 左)

Chef Michel Roth

M.O.F.(フランス最優秀職人賞)、ボキューズ・ドール、前ロテル・リッツ総料理長

<世界での成長を加速させようという大きな望みを抱いた日> (P.82)

Laurent Seriat

営業部長、2014年より勤務

<塩を日本に、そしてニュージーランドに販売した日> (P.84)

Christelle Chetbonneau

輸出担当の営業アシスタント、1997年より勤務

Alison Menguy

外食産業向けの営業アシスタント、2016年より勤務

<ゲランドの塩に、ブルターニュの製品であるという刻印が付いた日> (P.87)

Malo Bouessel du Bourg

2009年より、Produit en Bretagne ブルターニュの製品 代表

<農産物加工の出なので、業界での経験とノウハウをパッケージングラインの設置のために注ぎました。組合として一つにまとまることによって、生産者にとっては、特にパッケージングをコントロールできるようになりました。 (P.89)<>

Christophe Gautier

環境に配慮するために

<類まれなる環境、塩田が聖地となった日> (P.92)

Michel Coquard

1982-2015年 パリュディエ

<自分の環境とうまくやっていこうと決めた日> (P.95)

<太陽や風、潮、人といった自然のエネルギーを使って作る、という考えが好きです。> (P.97)

Gilles Dessomme

2007年からパリュディエ

<エリカの事故で汚された浜をきれいにした日> (P.101)

Herve Viaud

2007年からパリュディエ、カキ養殖

<私たちの塩がナチュール >エ プログレの評価を得た日> (P.103)

Didier Guilet

1980年からパリュディエ

2000-2006年 ナチュール エ プログレ 代表

歴史の一幕 P.104

台風Xynthiaという自然災害に、この環境のもろさをつきつけられました

その他の取り組み

<レストランのシェフたちがゲランドの塩を賞賛した日> (P.109)

Xavier Phulpin

1980>-2016年 パリュディエ

2007>-2018年 Le Sitesz remarquables du gout(味の景勝地)ゲランドの塩田 代表

<ハンデのある人達が自分たちの熟練の技能を提供した日> (P.111)

Daniel Pinson

2002年より、Association Jeunesse et Avenir(青年と未来)のジェネラルディレクター

1994-2008年 Esta ディレクター

<ツーリズムの方向性を整えて、その価値を高めた日> (P.113)

Emmanuel Blanc

2005年よりTerre de sel(塩の大地)館長

<我々のUNIVERS-SEL の団体とともに、アフリカの生産者への援助もゲランドの組合の発展と同時に行われました。活動のダイナミズムも同様でした。私たちは共に、熟練技術の継承者であり、南の仲間たちと共有しています。> (P.115)

Olivier Pereon

<ベナンの女性たちが塩と太陽に拍手喝采した日> (P.117)

Alain Courtel

1976-2011年 パリュディエ

1991-2009年 UNIVERS-SEL >代表

Olivier Pereon

1981年からパリュディエ

2015年よりUNIVERS-SEL 代表

継承して築き上げていく者たち:私たち組合の冒険はこれに尽きるといえるのではないでしょうか! (P.119)

出版元: Porte-plume(les éditions Porte-plume)

この記事はゲランドの塩生産者組合の承諾を得て掲載しています。
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