LE GUERANDAIS より良い明日を築くために日々取り組んでいます
LES SALINES DE GUÉRANDE、それは一人ひとりの冒険がひとつになって、ダイナミックな集団として実を結んだものです
ゲランドでは、品質の高い製品を、そして古くから伝わる職業や、ここにしかない多様な生態系を守るために、パリュディエたちはたたかっています。
塩、塩田、塩職人という職業、これら全てが消滅しかけたのはほんの数十年前のことです。
フランスの生産量からすればほんの僅かかもしれませんが、職人の熟練技術は今では世界中で認められています。発展し続ける強大な産業を前に、この復興の主な立役者となったのがゲランドの塩田組合でした。
最初の戦いが起こったのは1970年代でした。2000ヘクタールに及ぶこの自然地区が観光プロジェクトによって脅かされるのを守るためでした。その後に組合が設立されたのが鍵となりました。成長するために一つにまとまってさらに強くなる、そして、ゲランドの小規模生産者の塩を販売していた主要企業からの自立を手に入れるためでした。その後、改革や新市場の開拓の時が来て、千年以上も続くこの地域に新しいパリュディエを継続的に迎え入れるようになりました。
現在、Les Salines de Guérande 組合の220人のパリュディエは、経済的にも満足できる状況です。Le Guerandais のブランドは世界中で知られていますし、私たちの塩やフルールド セルを多くの市場に提供し、世界中に輸出もしています。多くのリスクを取り、重要な決定をしてこなければ今の活力はなかっただろう、ということを時には忘れてしまいますが、それこそパリュディエたちがこの30年間に取り組んできたことなのです。
組合設立から30年経ちました。組合は塩と半島の歴史に素晴らしい1ページを綴りました。非常に豊かな生態系に貢献しながら、パリュディエという仕事を持続させ、人が作り上げた貴重なこの地域を守っているのです。
この本では、証言してもらうという形で、歴史や、集団として個人個人が取り組んだチャンレンジ、冒険などについて語ろうと思います。一時消滅する運命にあった職業が見事に復活することができたのは、このような高い意識と団結力があったからです。ひとつのページがめくられ、また新しいページが綴られていきます。