“フルール ド セル” はゲランドの塩から生まれた言葉です
『フルール ド セル』としてIGP(PGI)で認められているのはゲランド産の塩だけです。これにより原産地や自然なものであること、収穫方法に関して保証されています。
日本でもGI制度の相互保護の規定により『ゲランドの塩 フルール ド セル』は保護されています。
『フルール ド セル』のIGP(PGI)の要件事項
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テリトリーの遵守事項
フランスのゲランド地区とメス地区の塩田
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収穫方法の遵守事項
ルスを使って水面から、手作業で行う
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製品の遵守事項
100%ナチュラル、約6~10%の水分値、洗浄なし、添加物なし
ル ゲランデ 『フルール ド セル』 の特徴
シーズン中の収穫のタイミングは 1日に1回、夕方頃、結晶池の表面に乾いた海風が吹いている時です。
これによって、すぐさま水面に乾燥状態が起こり、フルール ド セルが結晶化します。
この結晶は、底面が四角いビラミッドの形状(後述)をしており、2~3時間浮かんでいられる、という特徴があります。
フルール ド セルはもし掬い取らなければ、沈んでグロ セルと混ざってしまいます。そこでパルディエ(塩職人)は、毎日、自分たちの塩田を巡って、できたばかりのフルール ド セルを収穫しなければなりません。
時間との戦いですので、パルディエは仲間たちの力を借り、自分たちの幾つかの塩田で収穫を確保します。
フルール ド セルの真実
文章も含めて転載・複製・改変等は禁止します。
収穫したフルール ド セルは、パリュディエ(塩職人)が手作業で選別し、異物があれば取り除きます。
ゲランドの塩生産者組合に届いたら、目視と機械によるチェックを行って入念に検品し、清潔さや湿り気、色などを確認します。
その後、フルール ド セルは、製品として包装されるまで、専用の倉庫で特製の容器で安全に保管されます。
フルール ド セルの成分やミネラルについては「成分・特性」のページを御覧ください。
『フルール ド セル』 はピラミッド型結晶!!
ピラミッド型の結晶はゲランドの塩の特徴です。
前述の通り、ル ゲランデ フルール ド セルは水面にピラミッド型に結晶した塩を掬い取っています。
このピラミッド型のやや大きめの結晶は、口に含むと緩やかに溶けるので、塩味もまろやかです。
その特徴からふり塩として用いることで食材や料理の風味を引き立ててくれます。サラダ,フォアグラ,トリュフ,ステーキのトッピング等、そのままの食感を楽しむ時にお使いください。
また、水面で結晶しますので、異物混入がほぼなく、色は純白です。
参考:フルール ド セルの結晶比較 ※外部リンク
ゲランドの塩生産者組合のル ゲランデ 『フルール ド セル』
『フルール ド セル』 の誤認情報にご注意ください
日本ではフルール ド セルという名称に対して思い込みによると思われる誤った表現が散見される様になりました。ご注意ください。
「最初に結晶した」 「一番塩」 「初摘み塩」 などの表現は意味不明です。
一度でも現地を見たことがある人なら、この表現が間違っていると理解できるでしょう。
前述の通り、ゲランドではシーズンが始まると塩は出来続けるのです。そして『フルール ド セル』は温度・湿度・風の条件がそろった時に水面に自然結晶します。パルディエ(塩職人)はすかさずそれをすくい取ります。
ゲランドの塩『フルール ド セル』 は地理的表示(GI)保護制度で保護されています
IGP(PGI)は地理的表示(GI)保護制度です。日本でもGI制度で、“伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地等の特性”、且つ“品質等の特性” に結びついている産品が保護されています。
GI制度を設けている国家間には相互保護の規定があり、『ゲランドの塩 フルール ド セル』も相互保護の品目として
GI制度により保護されています。
農林水産庁『指定の公示について(指定番号第99号)』を御覧ください。
フルール ド セルがIGP(PGI)で認定されるまでに、本来のフルール ド セルが名乗れない不遇の期間がありました。
詳しくは 『フルール ド セル』復活を御覧ください。